開発日記兼雑文置き場

ゲームを作るときの開発日記や色々な娯楽の感想を書きます。

2012年09月

瞳の無い魔王より、女神

瞳の無い魔王_ソワレのコピー
絵を気軽に描く練習

宵闇ウォーカー絵

宵闇絵1のコピー
瑠璃と玻璃。

充電中

シェルガードイメージのコピー
少し充電中。
また少しずつ進めていきたい。

「容器(いれもの)」というタイトルの過去に書いた創作文

「容器(いれもの)」

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自我というものはunknown(未知)だ、
彼はいつもそう思う。

アルミとケーブルに囲まれた部屋で、
彼は整備を受けていた。
首元につながるケーブルが
損傷箇所をモニターにアウトプットしていく。

「Ohch!(ありゃりゃ!)
 今日はひどくやられたなJack!」

Jack02(ジャックゼロツー)。
それが彼の識別番号だ。

彼は彼の整備士(メカニック)である
ウィリアムによって整備を受けていた。

「No Problem(問題無し)」

表情の無い鋼の顔から
無機質な合成音声が響く。
それが彼の声、それが彼の顔だ。

「Hey Hey Jack!(おいおいジャック!)
 気軽に言ってくれるなよな。
 俺じゃなければjunk(廃棄品)にしてもおかしくないDamage(損傷)だぜ!」
 
赤髪の整備士はモニターに映る情報にげんなりする。
これは徹夜しなければならなさそうだ。

「だからNo Problemだ。
 頼んだぞ、Junk Master」

Jackの声に、ウィルがその相好を崩す、
Junk Masterはウィルの自称で「ゴミクズどもの支配者」を意味する。
俺にかかればどんな機械クズでも一流品にしてやるという
彼の心意気だ。

「人をのせるのが上手いなJack、
 機械の癖に生意気だぜ」
 
ウィルは下を向き、鼻をこすった。
それは彼が照れたときの癖だった。

「電源を落とすぞ。
 しばらく眠れ、Jack」

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一番古いmemory(記録)は
パソコンに向かう父の背中を眺めるmemory。

だが、そのmemoryはcopy(複写)に過ぎないと
Jack02は理解している。

なぜなら彼のmemoryの中に、Jack02のbodyを作ったmemoryがあるからだ。

彼は理解している。
自分はHuman(人間)であるOriginal JackのmemoryをLoadした
Duel Machine(剣闘機械)に過ぎないことを

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「終わったぜ、Jack!」

バッテリーから電気が供給されると次々と
データがprocessor(処理装置)に流れ混んでいく。
さすがJunk Masterというべきか、log(記録)が表示されるたびに
隅々まで完璧に整備されているのが分かる。

「さすがだなJunk Master」

ポツリとJuckの口から賞賛の言葉が漏れる。

「ハ!当然だJack!機械屋を舐めるなよ」

ウィルが鼻をこすりながら答える。
彼にとっても会心の出来だったのだろう。

そのとき、ドアからノックの音が響いた。

「Jack02。決勝戦は今日の正午からだ、
 すぐに控え室に入るように」

Jackはウィルの方を向くと「行ってくる」、
と、いつもどおりの機械音声で伝えた。

「おう、勝てよJack!
 安心しなJack、俺の整備は完璧だ
 10億に一つのerror(ミス)もねえよ」
 
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剣闘場には異様な熱気が渦巻いていた。
音波センサーには厚いアクリル板を通してなお
人々の熱狂の声が届いていた。

東の入り口からでてきたJackは
その様子に人間の不完全性を感じた。

闘争を娯楽と受け取り、
娯楽を手に入れることに躍起になる人間は
その不完全性をまざまざと彼に見せつけるようだ。

厚いアクリル板の向こうで司会者が熱弁を振るう。
今日の戦いで世界一の剣闘機械が決まること、
この戦いこそが剣闘機械史に残る一戦になるだろうということをm
司会者は表現を変えて何度も繰り返していた。

続いて司会者は優勝者への賞品を告げ、それを衆目にさらす。
それは、10億ドルの小切手と、
溶液につけられた生体プロセッサだった。

それを見て、Jackは自分の目的を再確認する。

表向きはとある生物科学者からの善意の寄贈ということになっているが
生体プロセッサが人工的に造られ、成功した例はない。

あの生体プロセッサはOriginal Jackの脳であるはずだ、
それはOriginal Jackが死ぬ直前まで私に送りつづけてきた
Memoryと照らし合わせて間違いないだろう。

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西の入り口から決勝の相手が現れると。
Jackはそれをゆっくりと見定めた。

その機体は女性型のフォルムをしていた。

どうやら相手はjap(日本)せいらしい、
japは小型化と小細工が得意な国で
規定された最大サイズよりも顔一つ分小さな機体を
出してくるのですぐに分かる。

これまでの経験から、jap製の機械が
やりにくい相手であることは確かだった。

「Hey Girl!(よう!お嬢さん)
 Welcome to Hell!(地獄へようこそ!)」

「……」

Jackは軽口を叩くが返事はない。

当然といえば当然だ、
剣闘機械に音声会話機能をつけるのは
はっきりいって無駄以外の何物でもない。

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戦闘部

<面倒臭いので省略、ホーミングミサイルと
 ステルス処理を施された高機能刀の対決
 脇腹に刀を刺されながら零距離で
 ミサイルをぶち込んで勝利>
 
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戦いは終わった。
万雷の拍手と共に観客席を隔てる厚いアクリルの壁が地面に収納されていく。

司会者が何かを叫びながらJackに近づいてくる。
しかし、Jackにとってそれは必要ない情報だ。

Jackは肩のハッチを開き、賞品の生体プロセッサへ
残りのホーミングミサイルをありったけ叩き込む。

溶液に付けられた脳は爆散し、ガラスと脳漿が爆炎の中に消えた。

観客席が機械であるJackの突然の暴走に驚く中、
Jackは機械の声でボリュームの限り笑う

「HAHAHAHAHA!(ハハハハハッ!)
I am Jack!(俺がジャックだ!)」

Original Jackの脳を破壊した今、
彼はようやく自分を手に入れたのだ。

<終>
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<<今見なおしての感想>>

フォルダを見ていたら昔の創作文がでてきたので掲載。
txt形式でフォルダに放り投げられている文は忘れた頃に見つかって面白い。

私は創作文を書く習慣が殆ど無いのだが、
こういうのを思い立ってとりあえず書いてみたという過去は評価できると思う。
とりあえずやってみるのは大事だ。

やや文章が長すぎて読みづらい箇所がある。長すぎる箇所はもっと分割したほうがいいかも。

シェルガードv1.01

2dc1b2a4.jpg

シェルガードv0.10
http://ux.getuploader.com/asuroma5/download/24/shell010.zip

・シェル側攻撃を仮実装。敵は棒立ち
・物語部分は前回上げたものから進んでません。

・まだゲームとして遊べるようなものではないですが、
 どんな戦闘システムを作ろうとしているかはなんとなくわかるはず。

//
・ダメージがどれだけ受けたか分かり辛い。
 ダメージ表示は入りそう。
・カードの攻撃力が見づらい
・キャラクターごとに特性を付けたいので
 技をどれか削って特殊技を一つ入れるかも。
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